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明日につながる循環型社会。

私たちはこの地球で生活をする中で、多くの天然(てんねん)資源(しげん)から様々な商品を製造(せいぞう)し、消費(しょうひ)し、たくさんのごみを出しています。その結果、資源(しげん)枯渇(こかつ)だけでなく、資源(しげん)加工(かこう)するとき、運搬(うんぱん)するとき、廃棄(はいき)するときなど、あらゆる段階においてたくさんの温室(おんしつ)効果(こうか)ガスを排出(はいしゅつ)し、気候(きこう)変動(へんどう)地球(ちきゅう)規模(きぼ)での生物(せいぶつ)多様性(たようせい)損失(そんしつ)にもつながってしまっています。

ここでは、循環型(じゅんかんがた)社会や東京の現状について学んだ上で、わたしたちに何ができるのか、考えてみましょう。

循環型社会のために知っておくこと

循環型社会とは

(わたし)たちの生活は、地球の限りある資源(しげん)のもとに成り立っています。しかし、資源(しげん)を大量に消費するライフスタイルや世界の人口増加などが原因で、資源(しげん)やごみの最終処分場(しょぶんじょう)が不足するかもしれないことなどが問題になっています。環境(かんきょう)への影響(えいきょう)をできるだけ少なくするために、ごみの量を減らし、資源(しげん)として(あつか)えるものは再利用することが必要です。今までごみにしていたものを資源(しげん)としてくり返し使う、むだのない社会を「循環(じゅんかん)型社会」といいます。限りある資源(しげん)を次世代に引き()いでいくため、「循環(じゅんかん)型社会」について考えてみましょう。

地球の資源が、ピンチ!

東京のごみ問題は今どうなっている?

東京から出るごみの量

都内の家庭やお店、オフィスなどで出る一年間のごみの量は約441万トン(平成29年度)。工場や建築(けんちく)現場(げんば)などで出るコンクリート、木くずなどのごみは一年間に約2,728トン(平成29年度)です。都内から毎日たくさんのごみが出ているのです。

東京からたくさんのごみが出ている…

ごみの最終処分場が直面している問題

(わたし)たちが出すごみの多くは燃やされたり、細かく(くだ)かれたりして、最終処分場(しょぶんじょう)()め立てられます。今後、新しい最終処分場(しょぶんじょう)をつくる場所を(さが)すのは(むずか)しいため、現在の最終処分場(しょぶんじょう)をできるだけ長く使えるよう計画的に()め立て処分(しょぶん)が行われています。しかし、現在のごみを出す量とリサイクル率(ごみのうちリサイクルされた割合(わりあい))のままだと、23区ではあと50年程度で最終処分場(しょぶんじょう)がいっぱいになってしまうといわれています。

最終処分場が満杯になってしまうかも

※ごみ()てのルール
ごみは決められたルールに(したが)って、分別して()てることが大切です。ルールに(したが)って分別することでリサイクルが容易になります。

ポイ()てはやめましょう。ポイ()てごみにより、街が(よご)れるだけでなく、海に流れ()むと、海流に乗って他国の海岸に流れ着き、海岸を(よご)します。また、海洋生物などに影響(えいきょう)(およ)ぼします。

深刻化するプラスチック問題

わたしたちの生活を便利にしてくれるプラスチックの主な原料(げんりょう)化石(かせき)資源(しげん)であり、プラスチック製造(せいぞう)のために使われる原油(げんゆ)採掘(さいくつ)から、流通(りゅうつう)製造(せいぞう)消費(しょうひ)処分(しょぶん)のそれぞれの段階(だんかい)でCO2排出(はいしゅつ)されています。その排出量(はいしゅつりょう)はプラスチック1kgあたり5kg程度(ていど)になります。さらに、都内で排出(はいしゅつ)される(はい)プラスチックの多くが(ねつ)回収(かいしゅう)焼却(しょうきゃく)処理(しょり)されており、大量のCO2が生じ、地球(ちきゅう)温暖化(おんだんか)原因(げんいん)となっています。

また、海洋(かいよう)プラスチックごみも問題となっています。海洋(かいよう)プラスチックごみの多くは河川(かせん)等を経由(けいゆ)して陸から海に流出(りゅうしゅつ)したものです。2050年には海洋中(かいようちゅう)のプラスチックが魚の量を上回(うわまわ)ると言われており、海洋(かいよう)プラスチックごみやマイクロプラスチック(5ミリ以下の破片(はへん))を魚などがエサと間違えて食べてしまい、命を落とすなど、深刻(しんこく)な問題となっています。

海洋プラスチックごみ
海洋プラスチックごみ

リサイクル

都内の区市町村では、ごみを分別(ぶんべつ)して収集(しゅうしゅう)し、色々なかたちでリサイクルを進めています。こうした取組によって、東京都のリサイクル率は少しずつ上昇(じょうしょう)してきました。2017年度の最終(さいしゅう)処分量(しょぶんりょう)は、2000年度に比べて約7(わり)()っています。ほかにも、ごみを()やす施設(しせつ)では、焼却(しょうきゃく)()()られるエネルギーを発電に利用したり、()やした後に出る(はい)をセメントなどに再利用したりしています。

資源を大切に!
家庭やお店、オフィスなどで出るごみのリサイクル率の推移。2000年は15%、2009年には24%になったものの、2011年から2016年は23%で停滞。
最終処分量の推移。2000年は331万トン、2016年は93万トン。

食品ロス

都内の家庭、スーパーやレストランなどから年間約197万トン(平成24年度)もの食べ物のごみが発生しています。この中には、飲食店(いんしょくてん)における()(のこ)しなどにより、本来(ほんらい)食べられたはずなのに()てられているもの(食品ロス)が約27万トンも含まれているのです。

食品ロスは、気候(きこう)変動(へんどう)にも影響を(およ)ぼしています。私たちの手元(てもと)に食品が(とど)くまでには、生産(せいさん)加工(かこう)流通(りゅうつう)といった段階(だんかい)があり、各過程(かてい)において温室(おんしつ)効果(こうか)ガスが排出(はいしゅつ)されています。その量は、世界の排出量(はいしゅつりょう)の21~37%にもなります。家庭で消費(しょうひ)期限(きげん)()れや()(のこ)しによって()てられた食品の処分(しょぶん)等をするときにもCO2が発生しています。食品ロスの発生による気候(きこう)変動(へんどう)への影響は大きいのです。

食べ残しをなくそう!

循環型社会のためにできること

「もったいない」を見つけよう! ライフスタイルを見直そう!

3Rにチャレンジしよう!

使う資源(しげん)やごみの量を減らすReduce(リデュース)、ものをくり返し使うReuse(リユース)、使い終わったものを資源(しげん)として再利用するRecycle(リサイクル)という、資源(しげん)を大切に使うための3つの行動を「3R(スリーアール)」といいます。生活の中の「もったない」を減らすことが、ごみを減らすことにつながります。積極的に3Rに取り組みましょう。

使い捨てを減らそう!

3Rのうち、一番大事なのは、そもそもごみを出さないようにする「リデュース」です。買い物をするときにはエコバッグを使うことでレジ(ぶくろ)をもらわない、ペットボトルの飲み物を買う代わりにマイボトルを持ち歩くなど、身近なところから使(つか)()(がた)のライフスタイルを見直してみましょう。

食品ロスを減らそう!

食品ロスの約4割は家庭から排出(はいしゅつ)されています。そのため、家庭での取組が重要です。生活の中で少し気をつけるだけで、食品ロスを減らすことにつなげることができます。また、「消費期限」と「賞味期限」の(ちが)いを理解しましょう。「賞味期限」は「おいしく食べられる期限」です。賞味期限を()えてもすぐに食べられなくなるわけではありません。また日ごろから冷蔵庫(れいぞうこ)などの食材の種類・量を確認(かくにん)し、食事や買い物をするときも「食べられる分だけ」を意識しましょう。買い過ぎや食材の使い残しを防ぐことができます。

ごみを分別しよう!

ごみを分別して出すと、資源(しげん)として使えるものをリサイクルすることができます。しかし、分別をしないと燃やされたり、()め立てられたりしてしまうため、資源(しげん)として利用できなくなってしまいます。また、分別が不十分だと、リサイクルに不適切なものを後から取り(のぞ)く手間がかかったりして、リサイクルに悪影響(あくえいきょう)(あた)えてしまいます。ごみを()てる時には、正しく分別するようにしましょう。

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